投資とは、今日の消費をあきらめることで、将来より大きな消費を可能にする行為です。
リスクとは、その目的が達成できない可能性です。
ウォーレン・バフェット
皆さんは、何のために投資をしていますか?
最近、ちょっとしたきっかけがあり、改めて自分の投資観を見つめ直す機会がありました。
投資に何を求めるのか、と聞かれれば、恐らくすべての投資家が金銭的なリターンを第一に挙げるでしょう。バフェット氏の言うように、いま幾ばくかのお金を投じることで将来より大きなお金を得たい。これを否定する投資家はいないと思いますし、いくら耳障りのいいことを言っても、外してはいけないセンターピンだと思います。もちろん、私もそうです。
ただ、投資のリターンは金銭に限らないとも最近思います。
私はまだ投資を始めて3年ほどの若輩です。ここまでの収益率は、厳密には計算していませんがまぁ自慢できたようなものではない、凡庸なものです。仮にまた1年前のような下げ相場になれば、ここまでの利益なんてあっという間に吹っ飛んでしまうでしょう。
一方で、勉強期間含めこの4年ほど、投資や企業に関する本を読んだり、先輩投資家さんの思考に触れたり、投資先企業のビジネスモデルに思いを馳せたり、アクティブファンドマネージャーさんの話を聞いたりしたことで、自分自身の考え方が随分と変わってきたように思います。
自分の仕事上も、所謂”ビジネスに対する解像度が上がってきた”感じはするのですが、一番大きいのは子供たちの未来に対して楽観的になれたことだと思います。
以前は、やはり将来に対する漠然とした不安、子供たちが生きる未来はより厳しいのではないかという心配がどこかにありました。投資を知ったいまは、彼らも若いうちから投資を上手く取り入れていってくれれば、どんな世界になってもそれなりにサバイブしていけるのではないかと思っています。
いまはまだ、お小遣いを通じて少しずつお金について考えてもらう程度ですが、もう少し大きくなったら、私が投資している企業がどのように世の中を便利にし、人々を豊かにしているのかというような話をしてやりたいと思います。大人になった暁には当たり前に投資に向かってくれるように、少しずつ種を植え、幾ばくかの原資は渡してやりたいと考えています。
もっと言えば、彼ら自身が「未来に希望を持ち、自分の頭で考えること」さえできれば、何とかなるのではないかと思えています。これがNVICの奥野さんの言う「投資家の思想」なのかもしれません。
そして、この思想は、この先たとえ私が投資先選びに失敗しても、相場の暴落に巻き込まれようとも、簡単に奪われることはありません。もがき苦しみながら、自分で考え、何とか生き抜けば、その過程はまた糧となり、何らかの形で子供たちに受け継ぐこともできるでしょう。
これもまた投資のリターンだと考えれば、バフェット氏の定義によれば、リスクはゼロです。
金銭的なリターンはその先に結果として付いてくるものかもしれないと思うのは、負ける前から負け惜しみ、でしょうか?
人生における成功は、どれだけ自分が愛されたいと願う人に愛されたかで決まります。
ウォーレン・バフェット
ねえ、パパ?
カミナリのおまじないって、「くわばら、くわばら」だっけ?
「クワガタ、クワガタ」だっけ??
うちの子供
バフェット氏の名言と並べて紹介するのは、ある夏の夜に雷の音に驚いて目を覚ましたうちの子供(当時4歳)が発したセリフです。
この先、極端に道を踏み外すことにさえ気を付けていれば、私が人生において成功できないリスクはそんなに大きくないなと、子供たちを見ていると思うのです。
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