月末ポートフォリオ(2020年3月末)

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世間もすなるテレワークというものをわが社もするなり、ということで、私の会社でも原則テレワークとなっています。

もともとが個人が勝手に作業を進めて週に1度アウトプットする、みたいな仕事で、年俸制に近い報酬体系ということもあり、繁忙期には持ち帰り残業も常態化しているくらいなので、テレワーク自体はフィット感の高い仕事内容なのですが、このテレワークなるものは、子育て世帯では必ずしもQOLは上がらないということがわかってきました。

まず、奥さんのストレスです。
夫が家にいると食事の準備など普段以上の手間がかかるようで、自分のペースで物事を進められないことにもいら立ちを感じているようです。

次に、子供のストレスです。
下の子から順番に、「パパ家にいるのになんで遊んでくれないの?」というプレッシャーが強くなっています。一方で、おままごとに「きょうはてれわーくだからかいしゃいかない」というようなフレーズが登場するなど、子供の適応力には驚かされます。

そんなことなので私はというと、仕事の合間を縫って、子供を構ったり、昼寝の寝かしつけをやっているような日々です。
もちろん、満員電車で消耗しながらの往復2時間がなくなっているので、その分を子供に振り向けていると考えれば大いにプラスなのですが、働き方改革推奨派の方が言うように、仕事の生産性が上がっているか、というとかなり微妙です。

最大の困りごとは17時-20時くらいの”普通の残業”ができないことです。
生産性を上げて残業をなくすことが最善なのはもちろんなのですが、一方でタスクの量は厳然として存在するわけでして、どうしても9時ー17時では終わらないことがあります。
ただ、17時ー21時というのは、子育て家庭にとってはゴールデンタイムでして、この時間に家にいながら家のことをやらないというのは、自分的にも家族的にも到底許容されるものではありません。
結局、家族とご飯を食べ、子供をお風呂に入れて、寝かしつけて、自分も一緒にちょっと寝て、夜中に起きだし仕事の続きをやるというサイクルになってしまいます。ひどいときはそのまま朝を迎えることも。

家族と過ごす時間が増えているのはいいことなのですが、身体への負担は少しずつ積み重なっていることを感じる30代後半です。

今月の売買

【新規購入】
・ブシロード:日本におけるIPを軸にした事業展開という点で、木谷さんは稀有な存在だと思います。ポケモンに投資できず、サンリオも二代目のご不幸以降ハコモノ会社に回帰してしまっている中で、面白い事業展開を期待できる投資先だと考えました。
こういった局面で、必要資金を確保したうえで大規模な自社株買いを行うという、主体的な資本政策も好感しましたが、株価はそれが無かったような水準にまで落ちてしまっていたので。
もちろん、目先はイベント系の事業は厳しいでしょうが、長期で持ってみたいと考えました。

・アバント:またまたパクリ投資ですが、かねてから注目していました。不況にも強い事業だと思ったので。

・ミスミG本社:短期目線です。産機セクター並みに売られていましたが、リーマン時の実績から、ある程度利益コントロール可能なのではないかと。

【買い増し】
・セキュアヴェイル
・エムケイシステム
・シンクロ・フード:人増やしたタイミングで顧客属性的にも当面は厳しそうですが。
・オリックス:優待をもう1名義分。

【売却】
・JT:ここで含み損をかかえることはちょっと許容できませんでした。
・PSS:試薬で儲けられるようになるまでと思っていたのですが、コロナ関連の思惑で変な動きになってしまい、会社もそっちを向いているようだったので。PCR検査をコロナに適用することには懐疑的です。

【投信積立】
・おおぶね:前回エントリで書いた通り、しばらく積立を増額します(10万円⇒20万円)。新しくできた「おおぶねグローバル」も気になっているので、一部こっちに振り向けるかもしれません。

資産状況

だいぶCashを使いました。追加入金はもう少し様子を見てからと思っています。
澤田HDはTOBに応募済みです。半分くらいは売れると思います。

さて、相場の行方はますますわからなくなってきました。
コロナ自体はいずれ収束するタイプの危機ですが、過去10年各国の中央銀行が演出してきた「緩和バブル」が崩壊してしまったようにも見えます。最大規模の資産買い入れが行われている中で、もう一山登りに行くのか、このまま底を探しに行くのか、さっぱりわからないというのが正直なところです。

つくづく今回のコロナは、”分断を生む”のに絶妙な強さだったと感じます。
国家間や地域間の分断、世代間の分断、職種による分断、情報強・弱間の分断・・・。
もう少し毒性が強くても、弱くても、このような展開にならなかったと考えると、過去の歴史の転換点に疫病があったように、冷戦崩壊から続いてきた、アメリカを核とするグローバル化のパラダイムが変わってしまうこともあり得るのかもしれません。

個人投資家としては、結局、先のことなどわからない中で、自分や家族は過度に心配する必要はなさそうだし(良識にしたがって自粛と緩和のバランスはとってますよ。念のため付言)、信じられるものを持つしかできることはないんだと思っています。

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