子育ての話
先日、比較的仲の良い職場の後輩に第一子が生まれました。
先輩パパとしてのアドバイスを求められたのですが、改めて考えてみると、たった3人を数年育てただけの私に(もちろん、妻と一緒にですが)、言えることなど何もないということに気付きます。
テクニック的なことはいくつか思いつきます。
新生児編でいえば、
おくるみを上手く活用する、とか
寝かしつけのときのだっこの体勢、とか
奥さんの睡眠時間を確保する、などなど。
でも、もう少し大きな意味での、心構え的な話になると、一般化して言えることなどほとんどありません。
巷には育児本や育児ブログがあふれています。
そこには「こうした方がいい」「こうすべき」「これはやっちゃダメ」という情報に満ち満ちています。
後輩も、そういったものを読み漁り、「子供にとって何がベストか」を必死に探しているようでした。
大切な大切な子供にかかわることで、誰しも第一子の子育ては未経験の不安の中で否応なしに進んでいくものです。先人の知恵から最適解を見つけたくなる気持ちは、自分自身の経験を思い返してみても、よくわかります。
しかし、私の浅い経験をもってしても、子供は千差万別です。いや、三差三別です。
育児本に必ず書いてある「ミルクの温度は人肌より少し暖かい程度」というものですら、うちの2号は少しぬるめの方が良く飲みましたし、3号は「これ熱すぎない?」というくらいでないと飲みませんでした。
人が一生のうちに自分事として経験できる育児は、せいぜいが2~3人、ビッグダディですら十数人です。その中から一般化した最適解を抽出し、他人の育児に責任をもって提案することなど、本来は誰にもできないのではないかと思います。
結局のところ、私たちにできることは、不確かな最適解を追い求めることではなく、目の前に厳然と存在する、大切な我が子に真摯に向き合い、観察して、仮説を立て、少しずつ改善し続けること、これしかないのではないでしょうか。
「こうしなきゃいけない、みたいのは考えない方がいいよ。」
これが私がひねり出したアドバイスです。
ちょっとだけ、投資の話
今回は投資と関係ない話題のはずだったのですが、ここまで書いてきて、投資も同じだなと、思いました。
巷には投資のハウツーものがあふれています。
そのほとんどは、「これが最適解!」と、特定の投資手法を強く推すものが多い印象です。でないと商材としてのインパクトが出ないからでしょう。
でも、どのような投資手法がいいかは、各人の資産状況、年齢、家族構成、投資に割ける時間や労力、何よりも性格によって当然に異なるはずです。
そもそもの投資の目的も様々でしょうが、私たちが投資を行っているのは、煎じ詰めれば、大なり小なり「いまよりも自由を手に入れるため」だと思います。
それなのに「この投資法じゃなきゃいけない!」といって不自由を抱え込むのは、本末転倒ではないでしょうか。
どのような投資方法が自分にとって最適か、先人の知恵に学びながら、自分で考え続けるしかないのだと思います。
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